アスパラガス|最上地域の名産品。旬の時期、栄養価、調理法を解説


みずみずしい味わいと色合いが魅力のアスパラガス。シンプルに茹でたり焼いたりするだけでも十分美味しいですが、肉や卵、乳製品ともよく合います。
産地研究室で開発された栽培技術を導入した最上町から急速に産地化が進み、冷涼な気候と豊富な堆肥などの地域資源により、優れた食味と生産性が実現されました。、今後も産地化は進んでいくと思われます。
山形県内でも高いシェア率を誇る最上地域のアスパラガスについてご紹介しましょう。

学名・分類

学名:Asparagus L.
分類:キジカクシ科クサスギカズラ属
※旧分類ではユリ科

原産国

原産地は地中海東部とも、イギリスを含むヨーロッパともいわれます。
名前の由来はギリシャ語の「アスパラゴス(甚だしく裂けるの意)」という説があります。
日本には江戸時代にオランダから観賞用として伝えられ、明治になって食用野菜として栽培されるようになり、一般的に食べられるようになったのは昭和40年代ころです。

旬の時期

・グリーンアスパラガス

最も生産量が上がるのは、5月から7月にかけて。
9月まで収穫できる「長期どり(夏秋どり)」もあります。
生産量の多い佐賀県、熊本県では通年生産されています。

・ホワイトアスパラガス

北海道産は4月から6月にかけて。

・長崎のアスパラガス

春アスパラは2~5月、夏アスパラ6~10月に収穫。
ミニアスパラガスは3~6月。

主な産地

  1. 北海道

  2. 佐賀県

  3. 熊本県

*農林水産省「作物統計調査令和2年産指定野菜(春野菜、夏秋野菜等)の作付面積、収穫量及び出荷量」

栄養価

可食部100g当たり(生)

エネルギー 21Kcal
水分 92.6g
蛋白質 2.6g
脂質 0.2g
炭水化物 3.9g
カリウム 270mg
βカロテン 370㎍
ビタミンK 43㎍
葉酸 190㎍
ビタミンC 15mg
食物繊維 1.8g

※出典:日本食品標準成分表2020年版 (八訂)

注目の栄養!

・アスパラギン酸

体内の有害なアンモニアを排出し、疲労回復を助ける働きがあります。
イライラや不眠症を緩和し、血圧を下げるのをサポートする働きも期待されています。

代表的な品種

アスパラガスは冷涼地の気候に合った野菜。
近年は春どりで収量のよい品種が盛んです。

・どっとデルチェ
・ガインリム
・ウェルカム、スーパーウェルカム
・フルート
・グリーンタワー
・メリーワシントン

保管方法

  • 適温は10℃前後で、低温すぎるのもNGなので、野菜室に保存しましょう。

  • すぐに食べきる場合は、ペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、野菜室に立てて保存します。

  • 長く保存したいときは、適当な長さに切ってゆでるか電子レンジで加熱し、冷ましてラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存がおすすめ。凍ったまま調理しましょう。

代表的な料理

  • アスパラの肉巻き
    焼いても揚げてもおいしい!
  • アスパラガスと卵
    フレンチで人気のコンビ。オランデーズソース、炒り卵、目玉焼きなど