はくさい|最上地域での旬の時期、栄養価、調理法を解説


冬になると食べたくなる野菜、はくさい。今では一年中栽培され、春夏にもフレッシュなおいしさが楽しめます。
鍋物や漬け物だけでなく、サラダなどにもおすすめの野菜です。

学名・分類

学名:Brassica campestris var.pekinensis
分類:アブラナ科アブラナ属

原産国

中国北部のカブが原種といわれています。
のちに中国南部のチンゲンサイ(パクチョイ)と自然交雑して誕生したと考えられています。
日本には明治初期に伝わり、大正時代に広まっていきました。

旬の時期

  • 秋冬はくさいは、10月から2月が旬
  • 近年は、春はくさい(茨城など)、夏はくさい(長野などの高冷地)の生産量ものびており、3月から10月まで生産されています。

主な産地

  1. 茨城県
  2. 長野県
  3. 群馬県

*農林水産省「 作 物 統 計 調 査 令和2年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に 準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量 併載:令和2年産野菜(41 品目)の作付面積、収穫量及び出荷量(年間計)」

栄養価

可食部100g当たり(生)

エネルギー 13kcl
水文 94.0g
たんぱく質 0.7g
脂質 0.1g
炭水化物 4.7g
カリウム 210mg
ビタミンC 15mg
食物繊維 1.0g

※出典:日本食品標準成分表2020年版 (八訂)

代表的な品種

黄芯系(円筒形)

現在の主流。どっしりして重さがあり、頭部まで葉がしっかり重なった包被系。
「黄ごころ」「きらぼし」「晴黄(はれぎ)」など

従来形(砲弾形)

円筒形の前に主流だった。現在は黄芯系のように黄色いが、以前は白かった。
「無双(むそう)」

ミニはくさい

小人数用に開発された小型品種。葉がやわらかく、生食にも人気。

非結球型・半結球型

山東菜、オレンジはくさい、紫はくさいなど、かたく結球しないタイプ。

寒冷地向け夏はくさいの品種

長野県で栽培されている「信州大福」「黄信」「黄だて」「黄愛」など

保管方法

  • 日持ちする野菜なので、秋冬は丸ごと新聞紙に包んで冷暗所に置けば1カ月は保存できます。このとき、はくさいは立てておくほうが長持ちします。

  • カットした場合は日持ちが悪くなります。濡らしてかたく絞ったペーパータオルを切り口に当ててポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

保存・加工での使用

塩漬け

乳酸発酵することで日持ちがよくなり、味もよくなるので春先まで食べられます。

冷凍保存

生のままざく切りにして冷凍用保存袋に入れ、冷凍することができます。凍ったままみそ汁などに入れて使いましょう。

セミドライ

1枚ずつザルに広げるか、洗濯物のように下げて干し、天日に3日ほどあてます。しんなりしたらポリ袋に入れ、冷蔵庫の冷蔵室へ。甘みが出て美味しく食べられます。10日ほどで食べきりましょう。

代表的な料理

  • 寄せ鍋

  • 白菜漬け

  • 扁炉(ピェンロー) 
    白菜が主役の鍋