漆野いんげん
すらっとした姿が美しい。殻ごと食べられるいんげん豆
【来歴】
昭和45年頃、荒木タツ子さんが荒木家に嫁いできた時には、すでに家で栽培されていた。昭和14年に義母のクニさんが、山形県村山地方から来た炭の検査員に「殻ごと食える珍しい豆」と渡されたのが始まり。荒木家では「からくいささぎ」と呼んでいた。
近隣で冠婚葬祭などがあると甘煮にして振る舞っていた。荒木家の豆はもの珍しさもあって皆から喜ばれた。
昔は集落の皆が作っていたが、保存のための乾燥作業が大変で、次第に作られなくなっていく。現在は数人のグループで生産。ただし、種を残すための採種作業だけは荒木家に任されている。
【特徴・食べ方】
乾燥させた殻はなめらかな白色。きゅっと締まった殻に茶色い豆が3~7粒詰まっている。殻のまま4~5年保存可能。
甘煮にすると殻が薄いあめ色になり、中の豆が透けて見える。筋っぽさがなくてやわらかく、しっとりとして殻ごと食べられる。見た目も美しく、地元のスイーツにも使われる。
サヤインゲンとして味噌汁やおひたしにも。ふっくらとして甘みがある。
この記事を書いた人
渡辺 悠樹
出身:千葉県 在住:山形県新庄市
職業:合同会社麦角社代表(ブランディング・ライティング・Web制作会社)
趣味:小説、映画、漫画、お酒(一番好きなのは、カシャーサ)
特技:どんな人でも好きになれる、尊敬できる
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