石名坂かぶ
鮭とかぶを煮込んだ郷土食「ざっぱ汁」に身も心も温まる
【来歴】
石名坂かぶには先端がとがるものと丸くなるものの二系統があった。最上伝承野菜に登録されているのは丸い系統の方だが、現在は栽培されていない。
先端がとがる系統も、数十年前までは集落の誰もが作っていたが、今では2~3人ほどが自家用に作っているのみ。なんとか種を守ろうとする動きも一部にはあるものの、見通しは厳しい。
かぶの収穫が始まる11月は、鮭川村の鮭漁とも時期が重なる。地かぶや長ねぎ、鮭のアラなどを煮て味噌汁にしたざっぱ汁が、寒くなり始めた季節に体を芯から温めてくれる。
【特徴・食べ方】
土から出た部分は長く、濃い赤紫色。内部は白い。肉質はやや繊維質で硬め。生で食べると、辛みと甘みがある。寒くなると辛みが増しておいしくなる。
甘酢漬け、甘酒漬け、塩漬けなど、漬け物に利用。鮭のざっぱ(切り身を取った残りのアラ)、豆腐、長ねぎなどと一緒に煮て味噌を加えた郷土食「ざっぱ汁」も絶品。
この記事を書いた人
渡辺 悠樹
出身:千葉県 在住:山形県新庄市
職業:合同会社麦角社代表(ブランディング・ライティング・Web制作会社)
趣味:小説、映画、漫画、お酒(一番好きなのは、カシャーサ)
特技:どんな人でも好きになれる、尊敬できる
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