最上の野菜たち『甚五右ヱ門芋』じんごえもんいも

甚五右ヱ門芋

06 甚五右ヱ門芋
画像は山形県最上総合支庁「最上伝承野菜」より

【来歴】

生産者の佐藤春樹さんは、約400年前から続く農家の20代目(推定)。甚五右ヱ門芋は、子どものころから当たり前のように家で食べていた。
大人になり、世間に流通している他の里芋を口にして、佐藤家の芋が特別だったことに気がつく。春樹さんは佐藤家の宝として甚五右ヱ門芋を引き継いでいくことを決めた。

佐藤家の初代当主が「甚五右ヱ門」その人であったと伝えられる。種芋を冬越えさせる技術は一子相伝とされるほど難しい。栽培にも手がかかり、収穫量も少ない。
それでも佐藤家が甚五右ヱ門芋を作り続けてきたのは、心からおいしいと思うものを食べるため。

毎年全国から予約が集まり、収穫と同時にほぼ完売となる。

【特徴・食べ方】

皮を剥くと透きとおるように白い。ねっとりとした粘り気とともに芋の甘み、香りが広がる。クリーミーですぐにとろけてなくなり、後味はすっきりしている。

芋煮や煮物料理にすると別格の素材であることがわかる。
「芋本来の味がわかる」と生産者・春樹さんがおすすめする食べ方は、きぬかつぎに田楽味噌を添えたシンプルなもの。
甘みと粘り気を生かしてスイーツとしても使われる。

この記事を書いた人

渡辺 悠樹

出身:千葉県 在住:山形県新庄市
職業:合同会社麦角社代表(ブランディング・ライティング・Web制作会社)
趣味:小説、映画、漫画、お酒(一番好きなのは、カシャーサ)
特技:どんな人でも好きになれる、尊敬できる

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