こんにちは!
akeminと申します。
北海道から新庄市に移住してきたばかりの2児の母です。
移住者、そして子育てママの目線から最上地域の農業をレポートしていきたいと思います。
この度、ご縁があり家族で山ぶどう収穫体験に参加しました。
生産者の佐藤哲雄さん(83)が代表をつとめる「一房のぶどうプロジェクト」による企画です。
新庄市に住む子どもたちとママさん方、20人くらいが集まりました。
場所は山形県新庄市本合海。
まわりは広大な敷地に田んぼや木々に囲まれ広大な敷地が目の前に広がっていました。
今回は山ぶどう収穫体験にはしゃぐ息子たちの様子と、初めて食べた山ぶどうのおいしさをレポートします!
新庄市で山ぶどう収穫体験。甘さにびっくり!
本合海地区は新庄市街地街中から車で10分ほどのところにあります。
本合海に辿り着き、看板を発見。
【一房のぶどう会場】
特別感を感じる言葉に、ワクワクがはじまりました。
今回、私たちが対面したのは、山ぶどうの一品種「ヤマソーヴィニョン」。
紫黒色の小粒で果房は大。
糖度がとても高く、すっきりした酸味が特徴的で、何度でも食べたくなる逸品です。
たくさんの葡萄たちがドレスを着るように、一つひとつ丁寧に紙に包まれている姿は圧巻でした。
「こっちは甘いやつで、こっちが酸味のあるやつ。同じぶどうでも味が違うから面白いよ。」
と、生産者の佐藤さんからアドバイスもいただいたので、遠慮なく食べ比べをすることに。
食べてびっくり。
本当に味が違う。
甘みたっぷりのぶどうも、酸味があるぶどうも、どっちも美味しい。
そのまま食べるのも良し、ジュースにするのも良し、アクセントとしてヨーグルトやパンケーキの上に散らすのも良し――と、おすすめの食べ方も教えてもらいました。
貴重な収穫体験に子どもたちも大満足
今回の山ぶどう収穫体験は、親子共々、貴重な体験の連続でした。
幼稚園の年少さん、年中さんの子どもたちは普段使い慣れない剪定ばさみを使い、脚立にのぼって背伸びをしながら「ちょっきん!」と言って房を切ります。
黙々と小さな手で丁寧にぶどうを一つずつ取っては、口の中にひょいぱくと運び「おいしい!」ともぐもぐ。
栗の木の下で栗拾いをしたり、
虫取りに夢中になったり、
ヨーイドン!と思う存分かけっこをしたり。
とても楽しかったようで、子どもたちの満足げな表情を見ることができてよかったです。
帰宅後、私も自分で収穫したという特別感からか、「どうやって食べてみようかな?」「ほかにも堪能できる方法があるかな?」とワクワクして、気づくとレシピ検索に勤しんでいました。
ぶどうをパクパクと楽しんだ後にジュースを作ってみることに。
濃厚なぶどうの甘味とほどよい酸味がおいしく、子どもたちも大喜び。
炭酸水と割ると、また違った味わいを実感できて喉越しスッキリと飲めました。
自分たちで楽しみながら収穫して、食べて、ジュースを作って、飲んで。
それが一番の食育に繋がるのだなと実感しました。
ワイン、ジュース、収穫体験に挑戦した農家さんの思いに感動
生産者の佐藤哲雄さんも立ち会ってくださり、収穫のコツや一房のぶどうプロジェクト立ち上げの経緯を聞くことが出来ました。
佐藤さんは山ぶどうの他、くるみ豆、紫芋、山菜、きのこなど多彩な品種の栽培をしてきたベテラン農家です。10年かけてヤマソーヴィニヨンを納得いく味まで育てあげたところで、地域活性の役に立てられないかと声をかけてまわり、集まった有志で2019年に活動をはじめました。ぶどうの収穫体験、ワイン製作、八向楯ジャズコンサートなどに取り組んでいます。
2019年、2020年にはワインづくり、2021年にはジュースにも挑戦と今後もますます楽しみな農家さんです。
山ぶどう、ヤマソーヴィニヨンへの思い入れも強く、
「どうせ作るならいいものを作りたい。収穫量が多いから良いということではなく、傷みが少なく、味の良いものをできるだけ獲れるようにしている」
とお話しいただきました。
どうすれば育てているものがより良くなるか。歩みを止めず、常に考え、更なる高みを目指している思いに、とても胸が熱くなりました。
子育て真っ只中の私が特に印象深かった佐藤さんのお話をひとつ。
「ぶどうを美味しく作るのはもちろん大事なこと。もっと大事だと考えているのは、みんなに楽しんでもらうこと。食べて、味わって、体験することで子どもたちを育てていくことになるんじゃないかな。家庭でも食材を楽しみ、料理を楽しむ。それを親が子に伝えていく。そういう積み重ねが子どもたちの成長につながっていくと思うよ」
山ぶどう収穫体験をふりかえって
食卓に食べ物が並び、家族そろって「いただきます」。
それは当たり前の風景で、これから先も変わらない日常かもしれません。
でも、私たちが日々、なにげなく口にしている食べ物は、生産者さんたちの愛情や思いが込められているんですね。
だからこそ、「どこで誰がどんな風に作ったのだろう」とか、「どんな風にして食べようか」と考えることで、新しい発見にも繋がり、世界が広がるんだなと思いました。
佐藤哲雄さんの農産物は、産直まゆの郷で購入できます。
ぜひ堪能してみてください。
今回作った自家製ぶどうジュースは、大好評により、我が家ではあっという間になくなってしまいました。
次は炭酸割りジュースを作ろうか、ヨーグルトソースにしようか、ホットケーキやワッフルに寄せておうちカフェごっこでもしようか。
山ぶどうたちとの再会を心待ちにしています。
優しい甘味とクセになる酸味を思い出し、ワクワクした思いを馳せながら。
(取材・執筆:akemin)
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